東京オリンピック(五輪)本番の会場と同じマウンドで登板した、ビックカメラ高崎の日本代表投手2人は明暗が分かれた。先発の勝股美咲投手(20)は、3回2安打無失点と好投。これまで代表合宿では練習したことがあったが、公式戦は初。「少し(マウンドが)硬かったのでしっかり自分の投げる場所をしっかり作って投げられたら」と手応えを感じた。

一方3番手で登板した浜村ゆかり投手(24)は5回途中からマウンドに上がり、6回に3安打を集中され2失点で負け投手に。「しんどい時こそ粘れる投球をしないと。先頭打者を出してしまったのがいけなかった」と肩を落とした。マウンドに関しては「自分の形にはまれば投げにくくない」と好感触を示した。

エース上野由岐子投手(37)の登板はなかったことに岩渕有美監督(40)は「上野で締めることも考えたが、先にリードされてしまったので」と展開によっては起用の可能性もあったことを明かした。チームはリーグ2位のHondaに敗れ、17日の3位決定戦に回ることになった。勝利すれば決勝進出となり、再びHondaと対戦する。岩渕監督は「一戦必勝、みんなでしっかり準備して臨む」と。上野を含めたチーム全員で優勝を狙いに行く。【松熊洋介】