【鄭州(中国)=三須一紀】水谷隼(30=木下グループ)伊藤美誠(19=スターツ)組が混合ダブルスで準優勝した。今年の世界選手権王者、許■、劉詩◆組(中国)を苦しめるも2-3と惜敗。東京五輪の新種目で、金メダルの可能性を感じさせた。混合ダブルス代表は、団体戦に出る男女3人の中からペアリングを試し、五輪直前に決める方向。伊藤は女子シングルス準決勝にも挑み、世界ランキング1位の陳夢(中国)に1-4で敗れた。

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女子シングルス準決勝の第1ゲーム、伊藤は陳夢に1-9とリードされてから8連続得点で同点に追いつくと、12-10と逆転した。しかし、2ゲーム以降は世界1位の貫禄を見せつけられた。第3ゲームの途中から腰を痛めた影響もあり「思うように動けなかった」と語った。現在世界ランキング4位と、今年1年で大きく成長した。「目標の『負けない選手』に近づいている。前はすごいと思っていた中国選手の球も、そう思わなくなった。来年は中国選手相手でもこちらが余裕を持って戦えるようになりたい」と総括した。

※■は日ヘンに斤、◆は雨カンムリに文の旧字体