富士通が最多タイの4連覇を飾った。パナソニックに後半早々逆転されたが、RBグラントが75ヤードのTDランを挙げ、TFPキックを決めて再逆転。

さらにグラントへのパスからTDを加え、反撃をしのいで28-26で逃げ切った。4年連続はオービックに並び、通算5度目の優勝となった。来年1月3日の東京ドームでの日本選手権「ライスボウル」で、全日本大学選手権「甲子園ボウル」を制した関学大と2年連続3度目の対戦で、日本一を争う。

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富士通のRBグラントがリーグ戦に続くMVPを手にした。「出来は満足してないのでびっくり」と驚いた。前半は24ヤードしか走れなかった。9月のパナソニック戦は快勝していた。「軽い気持ちで試合に来てしまい、研究もされていた」。後半に気持ちを切り替えると、持ち前の快走でV4を引き寄せた。

初の大舞台だったQB高木が2TDパスも、インターセプトを喫して逆転された。FGも追加されて嫌なムードの直後にグラントの独走TD。次の攻撃もランにレシーブに大車輪も、ゴール前で強引にジャンプしてファンブルした。WR岩松がボールを抑えて決勝TD。グラントの「いつも得点したい」の思いが出たプレーだった。

昨年2冠のRBニクソンがけがで今季は離脱した。グラントはその代わりに7月に合流して「初めてチャンピオンになれてうれしい」。代役からヒーローになっての優勝を喜んだ。