福岡大大濠の26年ぶり3度目の日本一は、今回もまた夢破れた。決勝戦では初の福岡対決として注目された大一番で、68-75で今夏の高校総体覇者・福岡第一の前に散った。福岡第一は2年連続4度目の優勝を果たした。

2013、14年は八村塁、17年は八村阿蓮のいた明成(宮城)の前に、決勝で涙をのんだ福岡大大濠。今回は福岡第一のコンゴ人留学生、203センチのセンター、クベマ・ジョセフ・スティーブに攻守合計で20リバウンドを取られ、流れに乗れなかった。

片峯聡太コーチはゲームの立ち上がりについて「入りのディフェンスリバウンドをスティーブに取られ、簡単な失点が痛かった」と振り返った。インサイドのプレーでポイントゲッターのSF横地聖真(せいしん、3年)、C木林優(ゆう、3年)がスティーブにブロックされた。その点について「うまくプレーできなかったのは私の指導不足」と反省した。

「くやしいけれどボールへの執着心が(福岡第一に)及ばなかった。第一さんはどんな時でも迷わず、献身的にディフェンス、ルーズボールを頑張る。そういうところがウチにはなかった」と片峯コーチは敗因を総括し、来年を見据えていた。