フィギュアスケート男子のバンクーバー冬季オリンピック(五輪)銅メダリスト高橋大輔(33=関大KFSC)が10日、今年から挑戦するアイスダンスを初お披露目した。

座長を務めるアイスショー「アイスエクスプロージョン2020」がKOSE新横浜スケートセンターで幕を開け、第2部の冒頭で村元哉中(かな=26)と黒白衣装で登場。カップルを結成し、昨年限りでシングルを引退して転向を表明していたアイスダンスを披露した。

手を取り合って公の場で初めて氷上を舞い、ディズニー映画「美女と野獣」の楽曲に合わせて魅了。高橋が赤いバラを村元に渡す場面もあり、最後は高橋がガッツポーズして納得した。

初演を終えると「アイスダンスを今年から始めるということで、最初のスタート。ここから、どう変わっていくか」。無我夢中だったという演技を振り返り「必死すぎて、どんな演技になっていくのか想像もつかない。難しいけど、でも2人で氷の上で演じていくんだな、と。お客さんの前で滑れたので、これから、どんどん余裕を出していければ」と話した。

課題としては「全部です」としつつ「ユニゾン(調和)も合ってなかったし、ダンスの足さばきもできてない。靴もシングルのままで、まだダンスの靴を履いていないので、ラインも違っている」。目指す22年の北京冬季五輪出場へ「2月から米国(拠点のフロリダ)で練習を本格的に始めます」と説明し「ここからですね」と終始笑顔で目を輝かせていた。