世界ランク12位の日本が初戦に臨み、同10位のイタリアを27-10で撃破した。これまで2勝8敗と大きく負け越していた相手に対し、18年6月(34○17)以来の白星。代表初キャップとなったSO伊藤龍之介(21=明大)ら若手の躍動も光った。4月の不適切発言処分で指揮を外れたエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)に代わって、ニール・ハットリー・コーチングコーディネーターがHC代行を務める中、格上相手に殊勲の勝利を収めた。

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秩父宮を埋めた2万1329人の大観衆が沸き立った。日本が格上イタリアを8年ぶりに撃破。27-10で勝ち切り、フィフティーンは笑顔で胸を張った。来年10月のW杯オーストラリア大会へ期待を抱かせる快勝劇。代表初キャップながら躍動した21歳のSO伊藤は「勝ち切ることができて自信につながった」とうなずいた。

再登板3年目となったエディーHCのもと、「ともに超速」をテーマに掲げる中、背番号10の伊藤が流れを加速させた。相手の穴場を突いたキックで好機を創出。「(事前に)情報は入っていなかったけれど、試合を進める中で相手が早めに上がってくると感じた」。初代表ながら視野の広さを生かしたプレーを披露。主将のLOディアンズやチーム最多17得点のFB松永らも力を発揮し、後半は相手を無失点に抑え込んだ。

試合前から学びがあった。フランスで経験を積んできた7歳上のSH斎藤と組み、2人で映像をチェックしながら意思疎通。「直人さんは特別なことを話しているわけではないけれど、準備やコミュニケーションを大切にされていると感じた」と貴重な気付きを得た。

ネーションズ選手権は2年に1度開催される新設大会。7月にホームと中立地でイタリア、アイルランド、フランス、11月に敵地でウェールズ、イングランド、スコットランドと対戦する。いずれも格上が相手となるが、アピールの場としていく。「まだジャパンの一員として引っ張っていく自信はないけれど、これから何試合かでそうなれば、W杯も見えてくる」。若き司令塔候補が、チームに新たな風を吹かせる。【藤塚大輔】

◆ネーションズ選手権 2年に1度開催される新設の国際大会。強豪12カ国が北半球と南半球の対抗戦形式で争う。世界ランキング12位の日本は南半球グループに属し、7月にホームと中立地でイタリア、アイルランド、フランス、11月に敵地でウェールズ、イングランド、スコットランドと対戦。その後、順位決定戦を行う。将来的には2部大会との昇降格が採用される予定。