新潟アルビレックスBBは今季6度目の連敗を喫した。秋田ノーザンハピネッツに60-63で敗れた。ターンオーバーの数は今季最多の26。前節富山グラウジーズ戦(22日)と同じようにミスから崩れた。第4クオーター(Q)は残り8秒でマイボールにしたが、最後の攻撃機会も相手にボールを奪われて試合を終えた。新潟は今日26日も秋田とアオーレ長岡で対戦する。

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不完全燃焼の幕切れだった。60-63の試合終了8秒前。秋田のカーターのリング下からのシュートをPFニック・パーキンズ(23)がブロック。リバウンドをキープし、すぐに前線にパス。だが、このボールをカーターにキャッチされた。秋田にボールをキープされたまま終了のブザーが鳴る。

延長、あわよくば逆転の可能性もあった。ラストチャンスをこの日26個目のターンオーバーでふいにした。試合後、パーキンズがほえた。「チームメートがハードに守って自分がリバウンドを取った。なのにミスで…、情けなくて…」。感情を抑えきれず自分を責めた。

1人の責任ではない。第1Qはターンオーバー1で16-13とリード。ただ第2Qだけで7個のターンオーバーを犯し、24-32と逆転を許す。第3Qのターンオーバーは7、第4Qは11。ミスが積み重なった。第4Qで一時は48-46とリードしたが、この後に逆転されると追いつけなかった。「守備は悪くなかった。後半はそれを継続し攻撃の強度を上げなければならなかったが自分たちで流れを切ってしまった」。庄司和広監督(45)の表情は険しい。

ターンオーバー13だった前節富山戦(22日)も第2Qで逆転されて敗れた。「富山戦から改善ができていない。自分も含め、自分たちで崩れている」。PG五十嵐圭(39)の口調にも悔しさがにじむ。そして「スタメンはもちろん、控えから出る選手も意識を高くもたなければ」と全員に奮起を促した。リーグ後半30試合のスタートは課題にまみれた黒星になった。【斎藤慎一郎】