昨夏ユニバーシアード大会代表の須山晴貴(21=島根大)が、6本全て70点以上の高得点を出し、462・30点で優勝した。

準決勝では0点を出すなど精彩を欠き、決勝進出も危ぶまれた。自身も納得の演技で、東京オリンピック(五輪)の世界最終予選を兼ねたW杯東京大会(4月21~26日、東京アクアティクスセンター)に派遣されることが決まった。

観客の声援を一身に浴び、高難度な演技を次々と決めた。5本目、6本目ではともに84・00点。特に5本目の307C(前逆宙返り3回半かかえ型)では、練習でも失敗することが多く不安があったが「なんとか自分の演技ができた」と喜んだ。

6日の準決勝では、演技直前にバランスを崩して落下し、まさかの0点。「こらえようと思ったけど…。まあ落ちちゃいました」。持ち前の修正力を発揮し、納得の出来につなげた。