バスケットボールB2リーグの仙台89ERSと山形ワイヴァンズが7日、山形・天童市内で合同練習を行った。現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、両チームは5試合が延期になった。そこで、両ブースターへの情報発信と、選手の実践感覚を鈍らせないことを目標に、隣県のクラブが連携し合同で練習することが決まった。

仙台は現在34勝11敗で中地区首位だが、2位群馬クレインサンダーズに2ゲーム差にまで追い上げられている。中断期間は仙台市内で練習をしていたが、桶谷大ヘッドコーチ(HC=42)は「自チームで練習をしていても、お互いの癖や、やりたいことがわかっている」とマンネリ化を懸念。この日は対戦形式の練習を行ったことで「成長するための課題というのも見つかってよかった」と手応えをつかんでいた。

現状では14日にリーグ再開の予定も、感染拡大で再度延期になる可能性もある。月野雅人主将(31)は「再開した時には、リーグがストップする前以上のパフォーマンスや盛り上がりをお見せできるよう、頑張りたいと思うので、楽しみに待っていていただきたい」と、ブースターに呼びかけた。今季は残り15戦。16-17年シーズン以来のB1昇格へ、再開後も負けられない戦いが続く。【相沢孔志】

○…期限付き移籍で26日にB1宇都宮ブレックスから山形に加入した、元日本代表の栗原貴宏(32)も、合同練習に参加した。チームは中地区最下位で14連敗中と苦しい状況。救世主としての期待は大きく「勝負どころでミスをして、もったいない試合だったということが許されない状況。目の前の1試合をとにかく全力でやることが大事」と14日ホーム茨城ロボッツ戦で、勝利に導く覚悟だ。