「最優秀振付師賞」にシェイリーン・ボーン氏(44)が選出された。ローリー・ニコル氏(米国)、マリーフランス・デュブレイユ氏(カナダ)が最終候補に名を連ねていた。

昨季も羽生結弦、宇野昌磨、紀平梨花らが使用したプログラムを担当したボーン氏は、手でハートマークを作り、受賞が発表されると満面の笑みを見せた。

「ストーリーを引き出し、彼ら(選手たち)が何者かを、氷の上で観客に分かってもらう。(仕事が)本当に楽しい。(最終候補の)皆さんの中に私が入っているのが名誉なことです」

アイスダンス選手としても活躍した同氏は、画面越しに米デトロイトのスタジオへ喜びを伝えた。

◆シェイリーン・ボーン 1976年1月24日、カナダ生まれ。アイスダンスの女性選手として活躍し、ビクター・クラーツとのカップルで96~99年の世界選手権で4大会連続3位。02年ソルトレークシティー五輪で4位となり、03年世界選手権優勝。プロ転向後は振付師として活動し、荒川静香、鈴木明子、高橋大輔、羽生結弦、宇野昌磨、紀平梨花らを担当。18年平昌五輪で2連覇を達成した羽生のフリー「SEIMEI」など、数々の名プログラムを生んでいる。