東地区9位ウィザーズのルーキー八村塁(22)が同5位のペーサーズ戦に先発し、9得点、7リバウンド、6アシストを記録した。チームは敗れて再開後3連敗。プレーオフ(PO)進出がまた遠のいた。試合後八村は「簡単なシュートを何回か決められなかった。コミュニケーションミスもあった」と振り返った。

前日、POを争う同地区8位ネッツとの直接対決で敗れ、大事な1戦となったが、2戦連続で1ケタ得点に終わった。第1クオーター(Q)「積極的にシュートを狙いにいった」とディフェンス力の高い相手に仕掛けたが、チャンスをなかなか得ることができなかった。チームとしても前半だけで8本のブロックを許すなど、リング回りでことごとく跳ね返された。前半4得点と奮わなかったが、後半は相手のマークをかわしてダンクを決めるなど見せ場を作った。

得点は伸びなかった分、パスで貢献した。ブルックス監督も絶賛の自己最多6アシストを記録。前試合では自分に対しての複数人での厳しいマークに苦しんだ。「自分に1番に向かってくるのは分かっていた。パス回しやプレーメークを意識していた中で結果が出たことはうれしい」と手応えを感じた。

主力2人の穴を埋めるべく、新人ながら“リーダー”として奮闘する。結果に結び付かない中「若いチームということで、しっかり声を出した」と後半はベンチにいる時も仲間を鼓舞。第4Q終盤には、あと1歩のところまで追い上げた。

9位が確定し、8位と4ゲーム差以内で行われるPO進出決定試合(プレーイン・トーナメント)での進出を狙うが、状況はさらに厳しくなった。八村は「チームとしても負けというのは楽しいことじゃないのでチームワークが途切れないようにチームとしてしっかりやっていかないと」と前を向いた。残り5戦。このままでは終われない。