男子200メートル個人メドレーは根岸歩夢(上越正和SS=直江津小6年)が2分23秒17の大会新記録をマークし3連覇を決めた。自身が昨年作った大会記録2分25秒31を2秒14短縮した。予選でも2分24秒23の大会記録で泳ぐ快泳の連発だった。

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根岸の独り舞台だった。男子200メートル個人メドレー決勝。第1泳法のバタフライで2位以下を2秒22差で置き去り。第2泳法の背泳ぎでリードを4秒15差に広げ、フィニッシュでは10秒以上の大差で2位以下をぶっちぎった。「恐れずに前に前にいった」とスタートから飛ばした。155センチと小柄だが、ダイナミックなフォームを最後まで崩さなかった。

もっともフィニッシュし電光掲示板のタイムを確認した根岸に喜びの表情はなかった。「本当は県学童新記録を狙っていた」と県学童記録2分22秒59に0秒58及ばず残念がった。本年度初レースだったというのに満足しない。ステイホームの時期に30分の走り込みと、30分の自転車こぎを毎日続けた成果でもあった。予選、決勝で大会新を連発し、従来の大会記録の自己記録を2度縮め、「泳ぎは良かった」と振り返った。

目標は「中学、高校で全国1位になれる選手」。さらに大きなターゲットは「オリンピックの200と400メートル個人メドレーで金メダル」。根岸の希望はふくらむばかりだった。【涌井幹雄】

▼男子200メートル個人メドレー決勝 (1)根岸歩夢(上越正和SS)2分23秒17=大会新(2)清水優希(JSS中野山)2分34秒11(3)遠田陽也(JSSジャンボ)2分36秒63(4)高瀬蒼空(アクシー中央)2分36秒66(5)吉垣智貴(SDおうみ)2分37秒45(6)仙葉海音(T&S新発田)2分40秒42