テニスの4大大会、全米オープン女子シングルスで大坂なおみ(22=日清食品)が優勝したことを受け、ゆかりの地である大阪市のITC靱テニスセンターは13日、お祝いムードに包まれた。

同施設は大坂が3歳で渡米するまで父フランソワさんと訪れていた場所。受付前には大坂の写真パネルと「大坂なおみ選手おめでとう」の文字が掲示され、施設の利用者が写真を撮る姿も見られた。スタッフの女性はテレビの速報で優勝したことを知り「ワーって拍手しちゃった。小さいとき、ちょっとだけだけど(大阪にいた人が)優勝したのはすごいな」と喜んだ。

施設を管理するモリタスポーツ・サービス株式会社の森田常樹会長は「(マスクで)黒人の応援をしていた。あれが支えになったんちゃうかな」と気持ちを推し量った。今年は新型コロナウイルスの影響で運営するテニススクールにも休会者が出た。「コロナを吹っ飛ばしてくれるような感じ。これで活気が出てくれたら」と願いを込めた。

テニススクールに通う高野晴くん(7)は決勝のスコアを暗記。優勝に刺激を受けたのか将来の夢を問うと「プロテニスプレーヤー。4大大会全部優勝したい」と大きな目標を掲げた。【南谷竜則】