第29回カーリング日本ジュニア選手権の最終日が22日、青森・みちぎんドリームスタジアムで行われた。

男子は決勝で札幌国際大がチームAOKIを5-4で破り2連覇を達成。女子は札幌協会がSC軽井沢クラブJr.を9-7で破り、初優勝を飾った。最優秀選手には男子が佐藤剣仁(札幌国際大)、女子が田畑百葉(札幌協会)が選ばれた。今大会を初めて特別協賛した全農から1~3位チームに副賞が贈呈された。

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男子の札幌国際大は決勝でシーソーゲームを繰り広げ、第7エンド(E)に2点を奪い、接戦を制した。佐藤は「第7Eで相手が攻めてくるのは分かっていたので、そこで2点を取れてよかった」と振り返った。コロナ禍の影響で優勝チームが出場するはずだった世界ジュニア選手権が中止になったが、「カーリングを始めた時から目標は国の代表になること。世界ジュニアはなくなったけど、今大会で優勝できてよかった。目標は世界選手権と五輪です」と未来を見据えた。

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女子は札幌協会が昨年決勝で敗れたSC軽井沢クラブJr.にリベンジし、栄冠をつかみ取った。一時は6点をリードしながら、次第に追いつかれ最後は薄氷を踏む思いで勝利。田畑は「優勝できてホッとしてます。私のミスもあって焦った部分もあった。でも、みんなが盛り上げてくれた」と話した。世界ジュニア選手権は中止になったが「目標の五輪金メダルに向けて頑張りたい」と意気込んだ。