全日本バレーボール大学女子選手権(東京・大田区総合体育館など)が30日に開幕する。創部以来、8年連続出場の新潟医療福祉大学は12月1日の初戦2回戦で帝塚山大学(関西1部1位)と対戦する。

チームをけん引するのは山本萌々果主将(4年)だ。「背中から執念を感じる」と浜野監督に主将に抜てきさせた存在。コロナ禍で活動自粛になるなど難しいシーズンで山本主将はチーム力の底上げ、強化策を模索。Zoomの活用で選手間の風通しを良くした。少人数制で複数チームを組み、3週ごとにメンバーを入れ替えたことでそれまで関わりの少なかったメンバーとの関係も深まった。コートを離れても「寮のごみ拾い」などの活動も行い、毎週の活動報告会も開いた。その中で個々の特性を拾い上げ、自信を持たせた。

過去最高成績は18年のベスト32。「1年間やってきたことを発揮し、ベスト16以上を目指して最後の大会を悔いなく戦いたい」と培ってきたチームのコミュニケーション力を武器に初戦に望む。【飯嶋聡美】