初出場の本田真凜(19=JAL)が104・27点の合計162・57点で第1グループを終えて3位につけた。

ショートプログラム(SP)は9位。巻き返しのフリーで映画「ラ・ラ・ランド」を、鮮やかな青の衣装で舞った。冒頭、3回転フリップが踏み切り違反の疑いと認定され、続くダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの連続ジャンプは、ともに回転不足。その後も3回転ループ-2回転トーループがどちらも回転不足となるなど、苦しみながらも表現力で勝負した。

-今大会どのような気持ちで

本田 今季は不安な気持ちの中で試合に臨んでて、今回もその1つ。終わってみたら今の時点でできることは出せたんじゃないかなと思います。

-フリーの評価はプラス?

本田 私はシニアに上がってから、自分の調子とか不安な気持ちが演技に出ちゃうタイプなので、表情も、お客さんもいないのもあって不安な顔をして滑っていました。なので、最初から笑顔というのを6分間練習から心掛けていた。楽しんで演技できたかな。

-課題は

本田 回転不足が、けが明けから多くて。もっと、しっかり回り切って降りる、というのを次の試合では頑張りたい。ジャンプ自体は大きなミスはなかったので、回転不足をなくせば去年より良い演技ができる。

-調整は?

本田 もともとルッツまでと3-3が入った構成は練習ではしている。試合になると調子、ジャンプが不安定になって、自分にとって試合の不安、怖さを克服するのが大事かなと思ったのと、久しぶりにお客さんの前なので。不安な中でも楽しもうと。それはできたし、課題も多くて、特に回転不足は失敗したのと同じ点数になってしまうので、そこを直したい。

-立ち直ってきたか

本田 ここに来てからも練習では不安な気持ちでいっぱいで、その気持ちがジャンプに影響していて、調子が上がってこなかったので。自分に何が1番大切かなと考えた時、自信を取り戻すことと思ったので、とにかく笑顔で。不安な表情で演技していても、見ている人は元気になれないかなと。今回は特に表情を意識してやりました。

-お客さんから拍手

本田 本当に久しぶり。お客さんの前で演技できて、すごくうれしかったですし、スケートの好きなところが、お客さんの前で滑ることなので。無観客の試合は正直に言うと楽しくなかった。今回、久しぶりに楽しめて良かった。もっともっと楽しんでいきたい。