関西大学ラグビーAリーグ(1部)の摂南大と、Bリーグ(2部)の大産大で、4年生部員計3人が大麻を所持していたとして、5日に大麻取締法違反(所持)の疑いで、兵庫県警尼崎南署に現行犯逮捕されていたことが24日、分かった。

同署によると5日午後1時6分、警察官が尼崎市内の路上で、停車中の車内にいた3人へ職務質問。ポリ袋入りの大麻草1・027グラムを確認した。「吸うために持っていました」と容疑を認めているという。

関係者によると3人は高校時代からの友人で、摂南大の2人は今春から練習に参加していなかった。2人は自らの意思で、活動を放棄している部員だったという。大学側が逮捕を把握したのは前日23日で、他の部員と2人のクラブ活動を通じての接点はないことが確認されている。

大産大は部員1人の逮捕が発覚後、ラグビー部が他の部員に対して面談を実施。同大学によると、その他の部員の大麻所持は認められなかったという。

両大学は24日に公式サイト上でコメントを発表。摂南大の荻田喜代一学長は「これまでも学生に対して薬物の危険性を訴え、コンプライアンスの遵守(じゅんしゅ)を指導してまいりましたが、このような事態を起こしたことは誠に遺憾であり、大学としても責任を痛感しております」。

大産大の吉川耕司学長も「学生に対し、薬物乱用防止、法令遵守の徹底等の指導を進めている中でのこのような事件が発生したことは誠に遺憾であります」と記した。

摂南大は今秋の関西大学Aリーグで6位。同Bリーグの大産大は12月6日の5位決定戦は棄権し、6位となっていた。