今大会のシングルス女子ジュニア最年少出場の小学5年生張本梓恩(しおん、10=Y・Y卓球クラブ)が田中梨々花(武蔵野中高)に0-3、ストレート負けで敗退した。

全日本は今回が初出場で「攻めることを考えていた」と言うが、3ゲームとも先手を奪われて6-11、5-11、1-11。「相手(のラケットのラバー)が表、表。今までやったことがなかった」と不慣れな球の回転にも戸惑い、力を出させてもらえなかった。

張本は、父親が元日本代表でTリーグ琉球監督の張一博氏、母親が福原愛さんの元コーチ張莉梓さんというサラブレッド。家にはオモチャより多くのラケット、ボールがあったことで、小学1年からラケットを手にした。将来の夢は「オリンピックの金メダル」だ。

コートサイドで指導した父一博さんは「相手の子が“表、表”とわかったのが1日前。私が急きょラバーを張り替えて相手をしたけど、攻略法が足りませんでした」という。娘の持つ可能性について「技術はサーブがまあまあ、ラリーは粘れて、フォアは少しパワーがある。センスがめちゃくちゃあるわけではないけど、努力はしますね」と説明。「今回は出場できただけで、すごく良かった。次に出る大会では、もう1歩進んで欲しいです」と期待した。