ラグビー、トップリーグ(TL)のパナソニックのフッカー坂手淳史主将(27)が12日、日本協会主催のオンライン会見に出席し、新型コロナウイルス感染拡大により開幕戦2試合が中止になったことについて言及した。

日本協会はこの日、複数の新型コロナ陽性者が出たため16日のトヨタ自動車-サントリー(愛知・豊田ス)と17日のリコー-キヤノン(東京・駒沢)の2試合の中止を発表した。17日にNECとの開幕戦(埼玉・熊谷)を迎える坂手主将は、この現状を受け「本当に難しいシーズンだと理解している。どのチームもいつ試合ができなくなるか分からない状況だが、ラグビーができる幸せをかみしめ、常に戦う準備だけはしっかりしたい」と話した。

パナソニックは、19年W杯で活躍したプロップ稲垣啓太やフッカー堀江翔太、WTB福岡堅樹ら多くの日本代表が所属する。今季は19年W杯イングランド代表のロック、クルーズら新戦力も加わるなどより選手層が厚くなった。5季ぶりのTL優勝に向け、坂手主将は「タイトル獲得を目指して全員で戦うだけ。準備は万全」と強調。会見に同席したディーンズ監督も「開幕が楽しみだ」と笑みを浮かべながら、自信を示していた。