ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(20=兵庫)がフリーもトップの149・33点を記録し、合計227・78点で頂点に立った。

4位の三原舞依(21)と合わせて、都道府県別で兵庫の優勝にも貢献。最終滑走を終えて「(演技の)前半が危うかったのでだいぶヒヤッとしたんですが、後半はいつも通り大きく跳べたのでプラマイゼロかなと思います」とほほえんだ。

フリーは2季目で完成度が大会ごとに増す「マトリックス」。ジャンプ2つ目で得点源となるフリップ-トーループの連続3回転は、フリップの着氷が乱れたが、間を置いて、しっかりと3回転トーループをつけた。後半は迫力ある滑りを披露し「前半が悪かっただけに、後半は自分の中では『よく動けたかな』と思うので、そこが今日良かったことかなと思います」と振り返った。

次戦は3月にストックホルムで行われる世界選手権。新型コロナウイルスの影響が懸念されていたが、前日29日に国際スケート連盟(ISU)が予定通り開催する方針を示した。初出場だった19年は5位。坂本は大舞台を見据えて誓った。

「2年前は5位で、フリーでノーミスできなかった。2年ぶりのフリーで、パーフェクトな演技をしたいと思っています」

いよいよ総仕上げだ。【松本航】