オリンピック(五輪)の女子個人種目で史上初の4連覇を成し遂げたレスリングの伊調馨(36=ALSOK)が6日、日本体育大がオンラインで開いた女性アスリートに関するフォーラムに参加し、子宮筋腫で昨年手術を受けたことを明らかにした。

東京五輪代表を目指し、本格的に始動した2018年ごろに見つかり「初めて公の場で言うが、筋腫が大きくなって、出血も多くなって、貧血にもなった」と告白した。練習を再開し、試合も控えていたため、当時は手術を回避。筋腫が大きくなるのを防ぐため、ピルを服用し、月経を止めていたという。手術で摘出した際には540グラムだったといい「悔しいですね。今思うと」と語った。

伊調は16年リオデジャネイロ五輪58キロ級で金メダル獲得後に戦列を離れ、18年に57キロ級で実戦復帰。57キロ級の東京五輪代表争いでリオ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子選手(ジャパンビバレッジ)に敗れた。