16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)男子400メートル個人メドレー金メダル萩野公介(26=ブリヂストン)が10日、森会長の発言に意見を表明した。「非常に残念です。世間の皆さまがいうように、女性蔑視発言ととらえます。そういう発言をする思考回路に行き着くことが信じられない。疑問に思うところが1番です」とした。

萩野はプレミアム音声サービス「NowVoice」で発信。「まず五輪、パラリンピックのポスターで『ダイバーシティー』と書いている。多様性ですよね。僕は初めてそのポスターを見て素晴らしい大会になるんだろうなと思ったが、森会長がそういう発言をされた」と失望。競泳は男女で一緒に練習するだけに「女性、男性という感覚をもったことはない」とした。

現役の五輪金メダリストがこの話題で発信するのは初めて。「(JOC)山下会長が『アスリートに発言を求めるのは酷』とおっしゃられたと思いますが、この件について話したい」と理由を説明。「アスリートである前に1人の人間。速く泳ぐ、速く走るだけではだめだと思う。アスリートが人間的にも素晴らしくなっていけば、スポーツの価値も上がると思います」とした。