世界ランキング3位の大坂なおみ(23=日清食品)が、同14位で前回準優勝のガルビネ・ムグルサ(27=スペイン)を4-6、6-4、7-5で下し、初優勝した19年大会以来2年ぶりの準々決勝進出を決めた。マッチポイントを握られながらも崖っぷちで粘り、最後は4ゲーム連取しての大逆転勝利で、杉山愛が持つ日本女子歴代最多19勝に並んだ。


大坂は1回戦で同39位のアナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)、2回戦は同43位のカロリーヌ・ガルシア(フランス)、3回戦は同30位のオンス・ジャブール(チュニジア)を全てストレートで下して16強に進出した。


準々決勝では同71位の謝淑薇(シェイ・スーウェイ、35=台湾)と対戦する。


◆女子シングルス組み合わせ


大逆転でムグルサを破り笑顔でガッツポーズする大坂なおみ(ロイター)
大逆転でムグルサを破り笑顔でガッツポーズする大坂なおみ(ロイター)


大 坂24-6
6-4
7-5
1ムグルサ


第3セット


   101112
大 坂      7
ムグル        5

○はキープ、★はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第12ゲーム 大坂がブレーク 長いラリーからムグルサのクロスのスライスがアウトし0-15。ネットに出たムグルサのボレーがアウトし0-30。ムグルサのフォアの逆クロスがアウトし、大坂にトリプルのマッチポイント。ムグルサのフォアがアウトし、ラブゲームでブレークし第3セットを奪って勝利。2年ぶりの8強進出を決めた


大坂のエースは11本、ファーストの確率は61%、ファーストのポイント獲得率は70%、ウイナーは40本、凡ミスは36本


▼第11ゲーム 大坂がキープ 大坂がバックのクロスのウイナーで30-0。大坂のフォアのクロスをムグルサが返せず40-0。40-30からラリーを優勢に進めた大坂がフォアのウイナーを決める


▼第10ゲーム 大坂がブレーク ムグルサのフォアがアウトし0-15。大坂のリターンがアウトし15オール。ムグルサのフォアのクロスがアウトし15-30。大坂のバックのストレートをムグルサが返せず、ダブルのブレークチャンス。大坂のバックのリターンがネットにかかり30-40。大坂のフォアのクロスがアウトし、ムグルサがしのいでジュース。大坂のバックのダウンザラインがウイナーとなりアドバンテージ。長いラリーから大坂がフォアのクロスのウイナーでブレーク。土壇場で追いついた


▼第9ゲーム 大坂がキープ 大坂が4本目のダブルフォールトで15-30。続いて大坂のバックがネットにかかり、ムグルサにダブルのマッチポイント。時速191キロの10本目のエースをセンターに決め30-40。ムグルサのフォアがアウトしジュースにしのぐ。大坂がフォアの35本目のウイナーでアドバンテージ。続いてセンターへ11本目のエースを決め、マッチポイントをしのいでキープ


▼第8ゲーム ムグルサがキープ 長い見応えのあるラリーから最後はムグルサがバックのウイナーを決め15オール。ムグルサがセンターへ6本目のエースを決め30-15とするが、フォアがネットにかかり30オール。ムグルサのフォアのスライスがアウトし、大坂にブレークチャンス。ムグルサが7本目のエースをワイドへ決めてしのぎジュース。続いて8本目のエースも決めてアドバンテージ。15本のラリーをムグルサがバックのダウンザラインを決めて制する


▼第7ゲーム 大坂がキープ 大坂が連続してフォアのウイナーを決めるが、凡ミスで30オール。しかし時速187キロの9本目のエースをセンターへ決めてリード。最後はフォアの逆クロスをウイナーを決める


▼第6ゲーム ムグルサがキープ 左右に振られたショットを大坂が拾いまくっったが、最後はフォアがジャストアウト。ボールをたたきつけて悔しがる。しかしリターンエースで巻き返し30オール。40-30からムグルサのクロスのフォアがアウトしジュース。ムグルサがネットプレーを鮮やかに決めてアドバンテージ。最後は大坂のバックがネットにかかる


▼第5ゲーム ムグルサがブレーク チャンスボールを大坂がミスし15-30。ムグルサがバックのストレートのウイナーで15-40とダブルのブレークピンチ。大坂が強烈なフォアのストレートのウイナーで30-40。「カモーン」と気合を入れたが、ダブルフォールトでブレークを許す


▼第4ゲーム ムグルサがキープ 2本目のダブルフォールトで15-30。ムグルサがラリーに競り勝ち30オールと巻き返すが、フォアがアウトし大坂にブレークチャンス。ムグルサがファーストを決めた攻撃からスマッシュを決めてジュースにしのぐ。最後は大坂のフォアの逆クロスがアウト。ムグルサがブレークピンチをしのいでキープ


▼第3ゲーム 大坂がキープ 大坂がダブルフォールトでポイント先行されるが、自身の今大会最速の時速196キロのサーブで巻き返し。40-30からムグルサがセカンドをたたいたがネットして、大坂がキープ。大会最速はセリーナ・ウィリアムズの時速200キロ


▼第2ゲーム ムグルサがキープ ファーストの確率が80%と好調なムグルサがラブゲームキープ


▼第1ゲーム 大坂がキープ センターへ時速192キロの8本目のエースを決めるなど、危なげなくキープ


試合中に口をすぼめる大坂(AP)
試合中に口をすぼめる大坂(AP)

第2セット


   101112
大 坂       6
ムグル         4

○はキープ、★はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第10ゲーム 大坂がブレーク ムグルサのフォアがネットにかかりポイント先行も、ワイドへの5本目のエースで15オール。長いラリーから大坂のバックのクロスがウイナーとなり15-30。ムグルサのバックがアウトし、大坂にダブルのセットポイント。30-40から大坂のロブがアウトしジュース。ムグルサのフォアがネットにかかり、再び大坂にセットポイント。大坂のファーストを返したフォアのクロスのリターンが決まり、ブレークして第2セットを奪い返す


▼第9ゲーム 大坂がキープ 40-15から最後はセンターへ7本目のエース


▼第8ゲーム ムグルサがキープ 連続エースを決めるなどでラブゲームキープ


▼第7ゲーム 大坂がキープ ムグルサが長いラリーを粘りきってポイント先行も、大坂が2ポイント連取。ムグルサがセカンドをたたいたがアウト。大坂のバックのアングルショットがアウトし40-30。ムグルサのリターンがアウトし大坂がキープ


▼第6ゲーム ムグルサがキープ 大坂がネットプレーを決めポイント先行も、バックのスライスがネットにかかり15オール。大坂の20本目の凡ミスで30-15。連続してムグルサがラリーに競り勝ってキープ


▼第5ゲーム 大坂がキープ ムグルサのドロップショットを大坂がバックのウイナーで返し15オール。ワイドへの時速188キロのエースで30オール。続けて時速192キロのファーストを決め40-30。最後も時速185キロのファースを決めてキープ


▼第4ゲーム  大坂がブレーク ムグルサの初のダブルフォールトで30オールとなり、大坂のフォアの逆クロスがウイナーとなりブレークポイント。ムグルサのバックがアウトし、大坂がブレークバック


▼第3ゲーム 大坂がキープ 大坂が連続エースを決めるなどでラブゲームキープ


▼第2ゲーム ムグルサがキープ ムグルサがセンターへ2本目のエースを決めるなどでラブゲームキープ


▼第1ゲーム ムグルサがブレーク 大坂の連続ミスで0-30。ムグルサがリターンエースを決め、トリプルのブレークポイント。15-40からネットインを大坂が拾ったが、ロブに追いつかずブレークを許す


リターンする大坂なおみ(AP)
リターンする大坂なおみ(AP)
リターンするムグルサ(AP)
リターンするムグルサ(AP)

第1セット


   101112
大 坂         4
ムグル       6

○はキープ、★はブレーク、Tはタイブレーク


▼第10ゲーム ムグルサがキープ 15オールから大坂のバックがアウト。ワイドへのセカンドを大坂が返せず、セットポイント。大坂のフォアのクロスがネットにかかり、ムグルサが第1セットを先取


▼第9ゲーム  ムグルサがブレーク ムグルサのフォアのストレートのウイナーが決まりポイント先行。大坂のフォアがアウトし0-30。4本目のエースをワイドへ決め15-30。大坂のフォアがジャストアウトし、ダブルのブレークピンチ。大坂のバックがアウトし、ムグルサがブレーク。ウイナーは相手の5本に対し13本と圧倒しているが、凡ミスが相手の5本に対し12本と多い


▼第8ゲーム ムグルサがキープ 40-15からバックのウイナーを決めてキープ


▼第7ゲーム 大坂がキープ 大坂がラリーで圧倒し連続してラブゲームキープ


▼第6ゲーム ムグルサがキープ 40-15から1本目のエースをセンターに決める。ムグルサもファーストの確率が89%と好調


▼第5ゲーム 大坂がキープ 強烈なフォアを決めるなどでラブゲームキープ。ファーストの確率はここまで93%と好調


▼第4ゲーム ムグルサがキープ ムグルサがラリーを優位に進め、大坂のミスを誘い初のキープ


▼第3ゲーム  ムグルサがブレーク 大坂のミスで0-30もワイドへの3本目のエース、フォアのクロスのウイナーで30-30。ダブルフォールトでブレークピンチ。大坂のフォアがネットにかかり、ムグルサがブレーク


▼第2ゲーム  大坂がブレーク 大坂が強烈なフォアでラリーを優位に進め、0-40とトリプルのブレークチャンス。30-40と巻き返され、大坂のフォアがアウトしてジュース。ムグルサのバックがアウトし、再びブレークチャンス。大坂がフォアのリターンエースでブレーク


▼第1ゲーム  大坂がキープ コイントスに勝ったムグルサがレシーブを選択。大坂のサーブで試合開始。いきなり大坂がセンターへ1本目のエース。40-15からセンターへ2本目のエースを決め、ファーストを全て決めた大坂が危なげなくキープし、快調な立ち上がり