東地区最下位のレバンガ北海道が、西地区最下位の広島ドラゴンフライズに82-76で競り勝ち、2連勝を飾った。今季連勝は3度目。ホームでの白星は、1月24日の横浜戦以来6試合ぶりで、宮永雄太監督(39)は「久しぶりのホームでの勝利にホッとしている」と振り返った。

東西最下位同士、負けられない2連戦の初戦を何とかものにした。1点差に詰め寄られた第4クオーター残り2分、多嶋が右から3点シュートを決め、流れを引き戻した。32歳のベテランは、勝負どころの1本を含め10戦ぶりの2桁10得点。「大事な場面で決められる選手でありたいと思ってきた。これからもそうでありたい」と話した。

ゴール下で体を張ったファイの奮闘も欠かせない。今年最長の33分2秒出場し、加入後自身最多タイの13得点を挙げ、チーム最多8リバウンドもマーク。「インサイドでの守備をある程度できたのは良かった」。今季開幕時は右膝の故障で5試合欠場と苦しんだが、ようやく本調子に近づいてきた。宮永監督も「(ファイ)パプが体を張って守ってくれたことで相手のファウルを誘い、アドバンテージを生み出してくれた」と、勝因に挙げた。

リーグ戦の3分の2となる40試合を消化し、11勝29敗の最下位。状況は厳しいが、指揮官は「選手が守備の強度を保ち続けてくれた。確実にステップアップしている」と悲観していない。B2降格のない今季。残り20戦、新体制で取り組むしぶとい守備を磨き、しっかり形にしていく。【永野高輔】