ラグビーのトップリーグで初優勝を目指すトヨタ自動車(レッドカンファレンス2位)は15日、大阪・花園ラグビー場でパナソニック(ホワイトカンファレンス1位)との準決勝に臨む。

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痛快な恩返しへ、準備万端だ。初優勝を目指すトヨタ自動車の元ニュージーランド(NZ)代表で、共同主将のNO8キーラン・リード(35)が師との対戦に胸を躍らせた。NZの強豪クルセーダーズに入団した07年から2年、指揮していたのがパナソニックのロビー・ディーンズ監督。大一番での先発を前に「弱みを握られていることはない。決勝に向けてチャンスをものにしたい」と笑い、19年W杯NZ代表主将は「ロビーがいたからこそ今につながっている」と感謝した。

パナソニック戦はリードとW杯南アフリカ代表FBルルーが先発。オーストラリア代表主将でフランカーのフーパーがベンチに控える。率いるNZ出身のサイモン・クロン・ヘッドコーチ(HC)も、おじのマイケル・クロン氏がパナソニックのアドバイザーを務める。「パナにとっては素晴らしい人材だが、今週末に関してはあまり話すことはない」と戦闘モードに入った。