「第58回全日本合気道演武大会」=(公財)合気会主催、日刊スポーツ新聞社ほか後援=が15日、群馬・高崎アリーナで行われた。

昨年はコロナ禍で開催を見送ったが、今年は感染拡大防止の観点から個人演武のみを無観客の中で実施。例年は海外道場も含む500近くの団体から8000人が参加していたが、今回は高段者、各師範ら約250人が出場し、日頃から鍛えた数々の技を披露した。

植芝守央(もりてる、70)道主は主催者開会あいさつでコロナ禍での合気道界に言及。「さまざまな活動が滞り、本部道場での稽古も自粛を余儀なくされている。本大会も間際まで開催が危ぶまれたが、何とかできて、うれしく思うと同時に安堵(あんど)している。現在できる精いっぱいの規模だが、前へ進む意義のある大会にしたい」と話した。そして、総合演武も行い、関係者が熱い視線を送った。

大会は来年、同時期に日本武道館での開催が予定されている。