雨が降る中、第12Rで優勝戦が行われた。地元の佐藤貴也(36=浜松)が、6枠からトップスタートを切って先制。8周回を逃げ切ってG1は5度目の優勝を飾った。2着に鈴木圭一郎、3着は荒尾聡が入った。

0メートルオープン戦のスタートで、佐藤は真骨頂のトップタイミングを決めて、内5人を絞り込んだ。「(スタートは)あれしかなかった。めちゃくちゃうれしいです」。先手を取ると、道中は内を締めて後続の攻めを封じることに専念した。鈴木圭や荒尾がしきりに逆転を狙って攻めたが、佐藤は必死の走りで踏ん張った。

鈴木圭は4周4角で荒尾を逆転して2番手に上がり、7周3角でまくって攻めたが、届かず2着どまり。荒尾は3着に終わった。

 

払戻金は2連単(6)-(4)3010円、3連単は(6)(4)(1)4570円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

 

◆オートレースとは 8車立てで、1周500メートルを6周(ビッグレースでは8、10周の時も)行う。全国5カ所にレース場がある。群馬・伊勢崎、埼玉・川口、静岡・浜松、山口・山陽、福岡・飯塚で開催される。選手の技量の差によってハンディ(10メートル単位で最大110メートルまで)が定められている。競走車は左回りコースに合わせて車を倒した時にハンドルが平行になるように取り付けられている。エンジンはオートレース専用に開発されたスズキ製の排気量600CC2気筒。ブレーキは追突事故防止のため付いていない。選手は元アイドルの森且行や元ロードレース世界チャンピオンの青木治親、ロードレース出身の青山周平らがいる。20年の獲得賞金NO・1は青山で8889万4055円。