Bリーグ王者を決めるチャンピオンシップ決勝第2戦(2戦先勝方式)は、初戦を落とした東地区1位の宇都宮ブレックスが、東地区2位の千葉ジェッツに快勝し、1勝1敗のタイに持ち込んだ。6月1日の第3戦に勝った方が優勝となる。宇都宮はBリーグ創設年以来4年ぶり2度目の頂点、3度目の決勝となる千葉は初制覇を目指す。

やられたら、やり返す。前日はリバウンド争いに苦しんだ宇都宮だが、この日は打って変わって、リングからこぼれたボールを次々と確保。そこからしっかりと得点に結びつけ、勢いを呼び込んだ。安斎竜三監督は、「きょうはやり返せたと思う。全員で戦っているところを出せた」とうなずいた。

東京五輪日本代表候補のロシター・ライアンは、いずれもチーム最多となる17得点、11リバウンドでダブルダブルを記録。鼻を負傷してフェイスガード姿で臨む中で、プレーでも確かな存在感を発揮し、「自分たちがやらないといけないことは分かっていた。ハードにプレーして今日の勝利をつかむことができた」と胸を張った。

第2クオーターでは日本代表候補の竹内公輔がルーズボールを執念で拾い、パスを受けた渡辺裕規が3点シュートに成功。チーム全体に気迫がみなぎっていた。持ち味の守備も機能し、爆発力がある千葉の攻撃を抑え込んだ。

前日の試合で敗れたあとに遠藤祐亮は「反省しないといけないところがたくさんあった。切り替えて、あしたのファイナルを楽しみたい」と話していた。その言葉どおり、チーム全体での修正力を発揮した。

試合後に渡辺は、「2連敗して、ここで終わるわけにはいかなかった。東地区の王者のプライド出せた」。レギュラーシーズン最高勝率チームとして実力を誇示した。