国際スケート連盟(ISU)は13日、中国の天津で予定されていたフィギュアスケートの4大陸選手権(22年1月17~22日)中止を発表した。

大会は例年の五輪シーズンであれば、日本勢にとって、五輪代表決定後の貴重な競技会となっている。ISUは選手が出場できるようにするため、ISU加盟国に対し、当初予定していた日程での開催地を募集する。届いた申請書を検討し、21年10月1日のISU理事会で決定されるという。

22年2月に北京五輪が予定されている中国だが、新型コロナウイルスの影響による渡航制限、検疫などを考慮し、同国のフィギュアスケート協会から開催断念の連絡が入ったという。今季のグランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯(21年11月5~7日、重慶)も中止となり、同じ日程でイタリア・トリノでの代替開催が決まっていた。

4季前の18年平昌五輪シーズンは、五輪直前の4大陸選手権(同年1月、台北)に日本から五輪代表選手が出場。男子は宇野昌磨が2位、田中刑事が4位。女子は坂本花織が優勝、宮原知子が3位に入り、大舞台へつなげていた。直近の開催は20年(ソウル)で男子は羽生結弦、女子は紀平梨花が優勝。21年(シドニー)は新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。 

◆4大陸選手権 ISU主催で、欧州以外の国・地域(アメリカ、アジア、オセアニア、アフリカの4大陸)が参加する。第1回は99年で毎年1月か2月に開催。同時期に行われる欧州選手権に対抗し、選手たちに国際経験を積ませることが目的。参加枠は各国最大3人(3組)まで。女子は日本勢が5連覇中(宮原、三原舞依、坂本、紀平が2連覇)。男子は2連覇中(宇野、羽生)。