東京オリンピック(五輪)日本代表の正メンバー3人が敗れる波乱が起きた。

前回王者で、五輪では団体4位に主将&アンカーとして貢献した松山恭助(24=JTB)が、準々決勝で安部慶輝(25=秋田緑ケ丘病院)に10-15で敗れた。

同じく五輪の団体4位メンバーで、個人でも日本勢最高の4位に入賞した敷根崇裕(23=ネクサス)も準々決勝で、12年ロンドン五輪団体の銀メダリスト三宅諒(30=フェンシングステージ)に13-15。食事配達サービスUberEats(ウーバーイーツ)のアルバイトで有名になった後、東京五輪出場は逃していたベテラン三宅の意地に屈した。

さらに準決勝では、西藤俊哉(24=セプテーニ・ホールディングス)が安部に11-15で苦杯をなめた。

五輪の準決勝で補欠から昇格した永野雄大(22=ネクサス)は、度重なる負傷と治療による中断を乗り越えて、準決勝で三宅に15-13に勝利。3年連続の決勝切符をつかんだ。

決勝は永野と安部の対決で、2年前と同カード。当時は永野が15-11で勝って初優勝を飾っている。【木下淳】