飛び込みの日本選手権最終日が19日、栃木県内の日環アリーナ栃木で行われた。男子高飛び込みで、東京オリンピック(五輪)7位の玉井陸斗(15=JSS宝塚)が3連覇を達成した。

自己記録まで11・95点差の516・85点で、村上和基以来12年ぶりのV3。苦手な後ろ入水の「307C(前逆宙返り3回半抱え型)」で審判5人が「9・5」を出す96・90点。五輪決勝で失敗した技で自己最高点を出し「五輪のリベンジのつもりだった。一番いい内容の試合」。2位大久保に65・0点と大差をつけた。今年は5月のW杯東京大会、夏の東京五輪を駆け抜けた。印象に残る1本は五輪予選の「5255B(後ろ宙返り2回半2回半ひねりえび型)」を挙げた。最後の6本目で一気に5人を抜き準決勝を決めた劇的なジャンプだった。15歳は「新しいことを経験して自分に自信が持てた」と笑顔で振り返った。【益田一弘】