東京オリンピック(五輪)で競泳男子主将を務めた入江陵介(31=イトマン東進)が、現役引退を表明したリオデジャネイロ五輪400メートル個人メドレー金メダル萩野公介(27=ブリヂストン)に感謝した。入江は25日、福岡市内で行われた22年5月の世界水泳福岡大会200日前イベントに参加し、ねぎらいの言葉を送った。

会見の中で、萩野への思いに触れ「『ありがとう』という言葉を一番最初に伝えたい。長く競泳界を引っ張ってくれて、競泳界を発展させてくれた第一人者ですので、非常にうれしい存在でした」と感謝した。

一方で、東京五輪では「同じ部屋ということもあって、いろいろチームのつくり方を相談させてもらっていた」と言い、惜しまれる別れに「来年からいないと思うと正直寂しい」と本音ものぞかせた。

今後については「僕自身はまだ現役としての立場で頑張っていきたい。世界水泳の場に立てたのであれば、しっかりメダルを狙っていきたい」と抱負。競泳チームについては「新しいチームになると思う。そういったところで、未来のあるチームがつくれる世界水泳にしたい」と、さらなる高みへ意気込んだ。【菊川光一】