今季限りでの現役引退を表明しショートプログラム(SP)11位発進だった新田谷凜(24=中京大)が、9位で全日本選手権(12月、さいたまスーパーアリーナ)進出を決めた。

フリー9位の101・70点を記録し、合計154・16点。演技中盤のダブルアクセル(2回転半)が1回転半、後半の3回転サルコーが1回転になるミスがあったが「今の自分の状態からしたら、いい出来だったんじゃないかなと思うので、とりあえずはホッとしました」と振り返った。

19年全日本選手権で7位に入った実力者にとって、同選手権は最後の大舞台となる。

「4年に1度の五輪シーズンの全日本に出られて、それが自分の引退シーズン。埼玉で良かったと思うし、出る以上はとにかくベストの演技をしたいです。攻めきることが理想ですが、家族だったり、普段応援してくれているファンの皆様、コーチから見たら、ノーミスをして終わることも大事。自分の調子と相談して、全日本までに、いい演技ができるようにしていきたいと思います」

残り約1カ月半に全ての力を注ぎ込む。【松本航】