Aリーグ7位摂南大が、15年ぶりのAリーグ復帰を狙うBリーグ2位龍谷大を下し、残留を決めた。WTBテビタ・タイ(4年=トゥポウカレッジ)FBヴィリアミ・ツイドラキ(4年=ラトゥナブラ高)らの決定力を生かし、個々のパワーで11トライを奪って、龍谷大の守りを粉砕した。

終わってみれば40点差だが、後半3分時点では14点差だった。残留は決めたものの、課題は多い。

瀬川智広監督は「80分間、龍谷さんの激しいファイトが続き、厳しい試合でした。まだまだミスが多い」と言い、Aリーグで7位に低迷した原因を分析。「部員は116人いても、勝つ経験を積めている選手が少ない。流れをうまくつかめず、ネガティブになってしまうところがあると思う。急には無理でも、1つ1つ変えて、自分たちの文化を作っていきたい」と話した。

フランカー隈元添太主将(4年=京都成章)も「ウチの一番悪いところは取り切るところで取り切れず、守り切るところで守り切れないことと思います。勝負強さの部分で出遅れてしまう」と話し、来季以降、後輩の奮起に期待した。