レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が終盤の大逆転で、初の世界チャンピオンに輝いた。

ともに勝ち点369・5で並ぶ今季9勝のフェルスタッペンと同8勝のルイス・ハミルトン(メルセデス)が、総合優勝をかけて今季最終戦に臨んだ。予選でポールポジションを獲得したフェルスタッペンと2位のハミルトンは、スタート直後のコーナーであわや接触の激しいバトルを展開。その間に首位を奪ったハミルトンが逃げる展開となった。フェルスタッペンも2度のタイヤ交換など、あの手この手で仕掛けるも、ハミルトンとの差は縮まらない。終盤の他車のクラッシュでセーフティーカーが入ったスキに3度目タイヤ交換でソフトに履き替えたフェルスタッペンが残り1周でハミルトンを抜き、そのままゴール。悲願のタイトルを手に入れ、コックピット内で号泣した。ホンダエンジン車に乗る世界チャンピオンの誕生は、1991年、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナ以来。なおこのレースで、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が4位、同ガスリーが5位に入り、ホンダの今季限りでのF1撤退に花を添えた。