男子の駒大苫小牧(北海道)が光泉カトリック(滋賀)を71-62で下し、初のベスト16進出を決めた。205センチのセネガル人留学生ティオウネ・ババカル(2年)が26得点、15リバウンドのダブルダブルで勝利に貢献。12年の札幌日大以来道勢9年ぶりの8強をかけて、26日の準々決勝で正智深谷(埼玉)と対戦する。

初の16強入りを決めた駒大苫小牧で、205センチのティオウネが際立った。第2クオーター(Q)開始から13秒、味方が外した3点シュートのリバウンドボールに両手で豪快なダンクシュート。スタンドにいるチームメートら応援団から大歓声が上がった。37分8秒の出場で26得点、15リバウンドのダブルダブル。勉強中の日本語で「今日はしっかりできた。明日もダブルダブル」と話した。

勝負どころで3年生のプレーも際だった。倉井啓至(3年)は第3Q、40-41の場面で逆転の2点シュートを決めると、同Q後半には2連続3点シュートを成功させるなど、ティオウネに次ぐ24得点。前日(21得点)に続く20点超えと暴れた。大会前に田島範人監督(46)から「弱気になってシュートを打たないで負けるのであれば、それはみんな納得しないから思い切ってやりなさい」と鼓舞されたことを体現している。「北海道のチームでもやれるというのを見せて、悔いなく終わりたい」と意気込む。

北海道勢の男子で16強入りは、14年の東海大四(現東海大札幌)以来。道勢9年ぶりのベスト8をかけて、26日の3回戦では昨年8強の正智深谷と対戦する。田島監督は「飛び抜けたスーパースターはいないので、とにかく泥臭くみんなでやるしかない」。平田峻大主将(2年)は「やることは大きく変わらない。いつも通りのバスケットをやるだけ」とキッパリ。上だけを見つめて、まだまだ突き進む。【山崎純一】

◆テレビ放送 男子決勝は12月29日午後1時からテレビ朝日系地上波で、女子決勝は12月28日正午からBS朝日でともに生放送。