コベルコ神戸スティーラーズ(旧神戸製鋼)が、悪夢の逆転負けで3敗目を喫した。

一時は16点差までリードしながら、後半28分から3連続トライを献上。最後は残り15秒でモールを押し込まれ37-41で敗れた。埼玉(旧パナソニック)にはトップリーグ初年度の03年度を最後に、白星から遠ざかる。屈辱的な敗戦で1勝3敗(勝ち点6)。優勝を目指しながら9位に低迷する。

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4戦目でまさかの3敗。神戸のフランカー橋本主将は「最後の最後、苦しい場面で規律を守れないのが我々の弱さ。これではタフな試合は勝ちきれない」と悔しそうだった。後半28分から連続トライを許すと、3点差で残り1分。自陣で反則を犯し、最後は相手のモールを耐えきれず失点。直後に終了の笛が響いた。

序盤は鋭い出足でターンオーバーから2連続トライを奪うも後半に崩れた。埼玉には03年を最後に勝利から遠ざかっており、潜在的な苦手意識が精神面のもろさにつながった。ニュージーランド代表50キャップを持つSOクルーデンは1人で22得点を稼いだが「大事な局面で上に立つことができていない」と指摘。かつての常勝軍団が、早くも窮地に追い込まれつつある。