自己最高の80・32点で首位発進した坂本花織(21=シスメックス)の好演技を、地元フランスの観衆が温かな拍手と声援で支えた。

得点発表を待つ「キス・アンド・クライ」の近くにも観客が駆け寄り、注目度の高さが示された。声援を受け取った坂本は「(これまでも)アメリカではすごい『バァ~ッ』となる(注目される)けれど(これまで)ヨーロッパはそんなに『バァ~ッ』とならなかった。ヨーロッパでこんなんは初めて」と目を丸めた。

2月の北京五輪(オリンピック)はロシア・オリンピック委員会の2人に次ぐ銅メダル。その影響が大きかったのか、モンペリエ入り前のマルセイユ空港でも驚くことがあったという。

「今回、空港で初めてスケートに関係ない人に、しかも日本人じゃなくて外国人に『花織ですか?』って聞かれた(笑い)。しかも2回あって! ここ(モンペリエ)に来るだけで調子乗りそうやった。うれしかった。日本人やったら『あぁ、坂本花織や!』とか言われるけれど、外国でっていうのがむっちゃ新鮮で、むちゃくちゃうれしかったです」

今や世界のファンから熱視線を送られる「Kaori」。中1日で迎えるフリーでも、その魅力を世界に発信する。(マルセイユ=松本航)