北京五輪のスピードスケートで金メダル1個、銀メダル3個を獲得した高木美帆(27=日体大職)と、女子団体追い抜きで銀メダルを獲得し3月で現役引退した高木菜那さん(29)が17日、姉妹そろって故郷北海道幕別町で行われたオンライン町民報告会に出席した。

地元の関係者ら200人以上が参加。冒頭で花束を受け取った後、特別町民栄誉賞の表彰が行われ、盾と目録を受け取った。飯田晴義幕別町長(66)から「お帰りなさい。おふたりの北京五輪での活躍ぶりを見て本当に感動したし、勇気や希望も与えていただいた。まずはしっかり体を休めて、次なる新たなスタートを切ってもらいたい」とメッセージが贈られた。

五輪後初めての地元凱旋(がいせん)に姉菜那さんは「やっと北海道に帰ってきて報告ができるとわくわくしていました」。妹美帆は「たくさんの方の顔を見ることができてうれしいです」と笑顔を見せた。

イベントでは姉妹の母校帯広南商高書道部による書道パフォーマンスが披露され、2人も筆を執りそれぞれ名前を書き入れた。トークショーでは、98年長野五輪500メートル金メダリストの清水宏保氏(48)と対談するなど、リラックスした表情を見せた。

オンライン報告会後にはそろって記者会見に出席。現役引退を表明している姉菜那さんは「久しぶりに帰ってきて空が広くて、緑が多くて気持ちが落ち着く場所だなとあらためて感じました」。妹美帆は「空気がおいしいなというのを感じた。なつかしい気持ちになりましたね」と話した。