大阪府立天王寺高校ラグビー部の創部100周年記念試合が3日、東大阪市の花園ラグビー場で行われた。旧制中学時代からのライバル・北野高と対決し45-33で勝った。ともに偏差値70を超える進学校で、旧制中学時代の1941年(昭16)には全国高校ラグビー大会の決勝戦で対戦し北野が優勝、天王寺が準優勝している。

ラグビー部は旧制天王寺中学時代の1922年(大11)に創部。43年に天王寺中として、51年は天王寺高として全国制覇した。

北野高ラグビー部OBで87年度に花園に出場している元大阪府知事の橋下徹氏(52)もスタンドで観戦。試合は橋下氏の三男でもある北野高のSO橋下環(3年)が、前半3分に右中間に先制トライ。FWの天王寺高、バックスの北野高の構図となり、前半は26-26。白熱した試合は、天王寺が計7トライを挙げて競り勝った。

天王寺高で途中出場した180センチ、117キロの1年生ロック上杉悠太は中学時代にオール大阪に選ばれ、東海大大阪仰星などの強豪校からの誘いを断って今春に入学した。終盤にトライを挙げた上杉は「先輩方が背中を押してくれたおかげです」と笑顔。

京大志望というFW菅原亮太主将(3年)は「(コロナ禍で)無観客が多かったので、OBの方々の声援が励みになりました。100年の歴史は重く、責任を感じながらラグビーを続けていきたい」と語った。