バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)王者を決めるチャンピオンシップ準決勝は、宇都宮ブレックス(ワイルドカード/東地区4位)が川崎ブレイブサンダース(東地区2位)を83-70で下して先勝した。2戦先勝方式で、第2戦は22日に同会場で行われる。

宇都宮は序盤から3点シュートを高確率で決めてリズムをつくった。第2クオーター(Q)中盤過ぎから連続12得点を挙げて大きく流れを引き寄せ、45-30で前半を折り返した。後半にじわじわと差を詰められ、第4Q途中には4点差まで追い上げられるシーンもあったが、懸命の守備でしのぎ、再び突き放した。

アウェー会場の半分近くを黄色く染めたファンから大きな拍手が響いた。

12得点を挙げた宇都宮の比江島慎は「自分たちが用意したプランを遂行できた。相手に流れを持って行かれたときも、我慢して冷静に試合を運べた」と振り返った。

準決勝の千葉戦からすべてアウェーで3連勝。比江島は「メンタルが強い選手がそろっているし、アウェーで開き直ってプレーできている」とうなずき、「ファンがアウェーとは感じさせない空気をつくってくれている」と感謝した。

準々決勝で宇都宮は東地区1位で前年覇者の千葉ジェッツを破り、川崎は名古屋ダイヤモンドドルフィンズを下してそれぞれ準決勝に進出してきた。

準決勝のもう1試合、琉球ゴールデンキングス(西地区1位)対島根スサノオマジック(西地区2位)も行われる。