フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。今季4回目、通算13回目。

マシンを改良しスペインGPに臨んだフェラーリは金曜からの好調ぶりを継続し、予選でも終始リード。ルクレールはQ3最初のアタックでスピンを喫しノータイムに終わったものの、最後のアタックを早めのコースインで単独で行なって1分18秒750を記録しトップへ。1回目のアタックでトップに立っていたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、最後のアタックでDRSが機能しないトラブルに見舞われてアタックを断念せざるを得ず、ルクレールのポール獲得が決まった。

「とても良い気分だよ。今日はものすごく難しい予選セッションだったし、特にQ3はミスを犯してチャンスが1周しかなかった。その中でポールを獲得できたのはものすごく嬉しいよ。クルマの仕上がりは素晴らしかったし、とても良いアタックラップを決めることができた。でも明日はタイヤを上手くいたわることができなければ勝てない。カルロス(・サインツ)とともにそれが果たせることを願っているよ」

地元スペイン出身の僚友サインツは3位。マシン改良を投入したメルセデスAMGはバウシング問題の改善が見られ、トップから0.643秒差の4位にジョージ・ラッセル、6位にルイス・ハミルトンがつけた。

角田裕毅はアルファタウリのマシン性能不足に苦しみ、「その中ではチームも僕もできる限りのことができた」という直前のセットアップ変更とアタックラップで13位。僚友ピエール・ガスリーは14位から決勝に臨む。 (米家峰起通信員)