埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉、リーグ2位)がクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ、リーグ3位)を下し、決勝進出を決めた。

29日の決勝(東京・国立競技場)では東京サントリーサンゴリアス(東京SG、リーグ1位)と対戦。昨季のトップリーグ(前身)決勝と同じ顔合わせとなった。東京ベイは東芝ブレイブルーパス東京(BL東京、リーグ4位)との3位決定戦(28日、秩父宮)に臨む。

埼玉が強みを出した。前半7分、ロックのエセイ・ハアンガナ(23)が大きく前進し、その流れから日本代表候補のSO山沢拓也(27)が先制トライ。4点リードとなってからは自陣で防御の展開が続いたが、粘り強く相手を押し返した。同38分、自陣ゴール前で相手ボールをインターセプトした代表候補のWTB竹山晃暉(25)がそのまま走りきり、貴重なトライ。竹山は「理想通りでうれしかった」と笑顔を見せ、前半を14-3で折り返した。

後半も一進一退の攻防が続いたが、11分にSO山沢がPG成功。25分にはFWがモールからトライを挙げ、勝利を決定付けた。

今季はチーム内に新型コロナウイルスの陽性者が出た影響で、開幕から2戦連続で不戦敗。そこから全14試合で勝利し、この日も地力を示した。SO山沢は「今までやってきたことをどれだけ出せるか」と言い切り、目標のリーグワン初代王者を見据えた。