昨季日本一の富士通が66-0でディアーズフットボールクラブに圧勝した。
富士通は開始1分36秒、1月のライスボウルMVPに輝いたWR松井理己(25)がパスを受けると、そのまま右サイドラインをすり抜け、先制の40ヤードTDを決めた。その後はRB香川将成(23)QB野沢研(22)らの新戦力がおもしろいようにTDを奪い、前半を31-0として勝負を決定づけた。
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた香川は関西外大時代は無名。自身の動画を富士通に送り、昨年、練習生になった。165センチ、72キロから1年で5キロ増量し、今季メンバー入りを果たすと、デビュー戦で大活躍だ。15回走って155ヤードを獲得。最長70ヤードなど2TDを決めた。「OLが道を空けてくれたのでゲインできた」。
関学大時代に大学NO・1RBとうたわれた三宅昂輝(23)はチームメートで同年齢。その三宅がこの日は106ヤード、1TDで、見事に立場を逆転させた。ライバル心を秘めつつ「今日の自分は80点。三宅とは、これからもいっしょに出たい」と互いの切磋琢磨(せっさたくま)を目指す。
野沢は立命大でエースQB。4TDパスを成功させた。富士通ではこの日は温存された高木翼(30)がエースで、追い付き追い越す期待がかかる。練習では教えを仰ぐことが多く「高木さんは落ち着きがあり、フィールドの22人が見えている。あのレベルになるにはまだまだ」と、先輩をお手本に成長を誓った。
対するディアーズは復帰したベテランQB加藤翔平が、5月22日のオール三菱戦に続いて奮闘したが、チーム力の差はいかんともし難く、得点につなげることはできなかった。
リーグ再編により、昨季の8チームから今季は12チームに拡張したX1スーパー。王者の富士通は、昨季のX1エリア4位から昇格したディアーズを地元で迎え撃ち、格の違いを見せつけた。
9月から開始予定の秋季リーグは6チームずつの2ディヴィジョン制となり、各4チームの計8チームが「ライスボウルトーナメント」に進出する。ディアーズがディヴィジョンA、富士通が同Bで、トーナメントで再戦の可能性がある。
【得点経過】
富士通=21・10・14・21=66
ディアーズ=0・0・0・0=0


