日本フェンシング協会は30日、公式サイトに「男女エペ沖縄合宿についての週刊誌報道に関するおわびとご報告」と題した文書を掲載し、謝罪した。同日発売の週刊文春が、日本オリンピック委員会(JOC)の助成金から遠征費の補助を受ける予定だった強化合宿で「当初の予定とは異なるレジャー中心の合宿を実施していた」と報じていた。

文書では「当協会に対する信用を大きく毀損(きそん)する可能性のある重大な事案であると認識」「高い健全性の求められる代表チームの活動において、ご理解をいただけるとは言い難い合宿運用が行われていたことを深くおわび申し上げます」などと陳謝した。

昨年6月に就任したタレントの武井壮会長(49)もツイート。引率のコーチ、選手、強化スタッフに経緯や承認プロセス、合宿の目的や意思確認など調査を進めていることを明らかにし「近日中にご報告させていただきたい」と約束した。

今月18~25日に行われた合宿には、昨夏の東京五輪で日本初の金メダルを獲得した男子エペ団体メンバーら約30人が参加。公金が投じられる可能性がある中、内実はマリンスポーツなどレジャー中心だったため批判されていた。【木下淳】