フィギュアスケート男子の14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、7月プロ転向を表明した羽生結弦さん(27)が10日午前、仙台市内で公開練習イベント「SharePractice(練習共有)」を実施し、公式YouTubeチャンネル「HANYU YUZURU」でライブ配信した。

ウオームアップから映像を開始し、氷上練習1時間を含め、約2時間、練習に励む姿をファンに届けた。

「SharePractice」は自ら名付けた。「みなさんと共有して、ここで戦っていけるみたいなのを考えた時に『シェア』がいいなと。戦い抜くという意味で」と説明。同時視聴数は10万回を超え、チャットでは日本語の他、英語、中国語、ロシア語など多言語が飛び交った。

氷上練習の最後には、本人がチャットを確認しながら「やってほしいものあったら言ってください」と、リクエスト時間をつくる場面もあった。

「今日届いたんです」とプロ活動にあたっての新ジャージーも披露。「これからあらためて出発する時に、新しいジャージーを作ろうと。実際渡されたのは今日。ここから新たにやっていこうと思っている」と笑顔で述べた。

7月の転向発表から、多忙な日々を送っているという。「YouTubeも自分で撮影したり編集して、バタバタしていて」と、競技者時代よりも関わる作業が増えている。ただ、氷上練習のレベルを落とさず、むしろ上げていかないといけないと気を引き締める。

「新しいショーを組み立てようとする時もきついなと思ってやっているけど、レベルを落とさず最後までやり切りたい。新しいショーの形。期待していただきたい」とも言い切った。

「今後の予定は、ある程度、年内はめどがたってきました。年内で、これやりたいあれやりたいがちょっとずつ決まって、これのための練習もしている。告知するときは改めて告知させていただこうと思っている。まだ内緒です」。

「プロスケーター羽生結弦」として、新たな領域を開拓していく。