ENEOSがトヨタ紡織に62-73で敗れ、ブロック優勝を逃した。日本代表やコンディション調整による大会不参加者が多い中、福島出身の高田静(26)と佐藤由佳(22)は、37分以上コートに立ち続け、チームを引っ張った。本年度の目標はリーグと皇后杯全日本選手権優勝の「2冠」。秋の敗戦を糧にレベルアップし、タイトル獲得に貢献する。

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理想のオフェンスができなかった。第2クオーター(Q)序盤から3連続得点で5点リードしたが、得点を積み上げられず、6連続失点で逆転。5点を追う第3Q終盤に3連続失点で12点差にされ、トヨタ紡織リードで試合が終わった。両軍最多の7アシストと奮起した高田は「ディフェンスで相手を困らせる時間帯を作れず、ENEOSのバスケットであるディフェンスから走るゲームを展開できなかった」と振り返った。

光るプレーは見せた。決勝までの2戦は2桁得点をマーク。だが第1Qは「自分が攻めていないという印象があった」。ボールを持てば、積極的に攻めることを強く意識。第2Qは「空いたところを見逃さずにパスを出せた」とアシストで連続得点を演出した。しかし、この日は4得点にとどまり「自分の点数が少なくなったことも敗因。常に安定したプレーができるようにしたい」と、リーグ戦に向け気を引き締めた。

今春に加入した佐藤は「決勝の雰囲気に少しのまれて、最初は消極的な気持ちで入ってしまった」が、後半にスイッチが入った。第4Q残り5分30秒に高田のパスから、この日初の3点シュートを成功。終了間際にも2本目を決め、8得点で自身初のオータムカップを締めた。「今回出た課題を修正してさらに強くなってコートで表現したい。コート外でも声を出してチームの雰囲気を盛り上げたい」。リーグ屈指の名門でプレーする誇りを胸に、熱い言葉を残して会場を後にした。【相沢孔志】