大会を通じて急成長した同じ2000年生まれの石川真佑(22)と山田二千華(にちか、22)は、フルセットの末に2-3(25-18、25-18、22-25、25-27、13-15)でブラジルに敗れると、泣き崩れた。

激闘となった第5セット(S)。12-14とブラジルがマッチポイントを迎えると、山田の執念のブロックポイントで1点差。最後まで粘った。

しかし、勝利への望みを託した石川の最後のアタックがブロックに阻まれる。石川は、コート上に崩れ落ちた。

山田もコート上で号泣し、宮部藍らが抱きかかえた。日本の素晴らしい戦いに、会場の大観衆はいつまでも拍手を送っていた。

第1、2Sは石川のサーブで崩し、山田のブロード攻撃やブロックでブラジルに1度もリードを許さず。昨夏の東京五輪で1次リーグ敗退の屈辱を知る2人は、この大会で世界の強豪と互角に戦う力をつけた。

石川は涙を流しながら「最後に勝ちきれないのは自分自身も悔しいですし、もっと頑張らないといけないとすごく思います」と言葉を絞り出した。