結成3季目を迎えたアイスダンスの村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)が今季初戦に臨み、69・67点で5位発進した。

1点の減点があったが、高橋は「全体を通しては練習をしてきたことは出せた。細かい部分でレベルを落とした部分もあったんですけれど、全体的に初戦としては良かった」。大きな声援を受け、村元も「すごく聞こえました。パワーになりました」とうなずいた。

新RDは歌手グロリア・エステファンの曲が入ったアップテンポな作品。高橋は「(曲が)速いので、その分大変なところが多いですけど、決まれば格好いい」と難度の高さの先に、完成度の高さも見やっていた。

北京五輪を目指した昨季は、惜しくも目標には届かなかったが、カップルとして技術的な進歩を刻んだ。2月の4大陸選手権では2位、世界選手権にも出場した。迎える新シーズン。さらなる飛躍が期待される。

村元は「順位よりいまできることを。初戦で点数も何点出るかわからないですし、どのレベルを頂けるかわからない。いまできることを集中する」、シングル時代も含めて9年ぶり5回目の大会出場となる高橋は「久々すぎて(笑い)。トップの選手たちと試合をできる楽しさの方が大きいかなと思います」と見据えていた。

首位は昨季世界選手権3位のマディソン・チョック、エバン・ベーツ組(米国)で82・63点。フリーダンス(FD)は23日(日本時間24日)に予定されている。(ノーウッド=阿部健吾)