日本のエースで初代表の宮田笙子(18=鯖江スクール)が健闘の入賞だ。

女子個人総合決勝の跳馬で、決勝出場24人中4位の14・233点の高得点を出すなど、4種目合計53・798点をマークし8位に入った。また宮田同様に初出場となった山田千遥(19=朝日生命ク)は51・965点で14位だった。レベカ・アンドラデ(ブラジル)が南米勢初の金メダルに輝いた。

宮田にとって、最終種目の跳馬。ユルチェンコ2回ひねりをぴたりと決め、8位入賞をたぐり寄せた。「すごい選手との試合で8位に入れたことは、大きな経験になる」。初の大舞台で、十分な手応えをつかんだ。

苦手の段違い平行棒からのスタートだった。予選より0・3点上げたが、12・866点で同種目だけでは19位。しかし、大きなミスなく耐え続け、ジワリジワリと順位を上げていった。「周りに失敗がある中、耐え切れたのが一番大きかった」。

世界デビューで、そのチャーミングな笑顔と演技が、世界に大きなインパクトを残した。国際体操連盟(FIG)のSNSでは「シンデレラ・スマイル」で世界デビューと取り上げられた。「楽しみながら笑顔で演技できた」。

5人の日本女子代表の中で、18歳と最年少だ。それでもエースとして日本を引っ張る重責を担い、大きな経験を積んだ。「表彰台に立つ立場になれるように、もっと頑張っていきたい」。来年の世界舞台でのメダルを誓った。